個人で終活の手続きをすべてやった人の失敗した末路

終活の準備うまく行ってますか?

皆さんに1つ質問です。「終活の失敗と成功ってなんだと思いますか?」この質問にきちんと答えられる方は終活はうまく進められると思いますし、つまづくことも少ないでしょう。

多くの人が進め方に悩みを抱えています

しかし上記の質問とは裏腹に多くの方が終活の進め方に悩んでいます。

終活は年金とは違い定年退職したら自動的に振り込まれるものでもなければ、学校で終活の進め方を教わるものでもありません。

なので進め方がわからないのは当然なのですが、なんとなく皆さん「とりあえず進めればなんとかなるでしょ?」「業者に頼まなくても大丈夫大丈夫」と思ってます。

しかし多くの方は就活の落とし穴に気づいていないですし、終活の失敗は取り返しがつかない事が多いです(失敗したと発覚したときには、逝去していることもあるので)。

残念ながら多くの人が間違った終活の進め方をして失敗しています

そして残念ながら多くの方は間違った進め方をしていて、それにも気づかず結果終活に失敗している例がとても多いです。

ご自身が亡くなった後にご家族は大変苦労しますし、ご家族がいなくて残していた遺産を全部施設に寄付しようとしていた方も手続き不備で国の国庫送りになってしまったという例も多々あります。

これは他人事ではなく往々にしてある事例です。他にも多く失敗事例があるので、多くの人がやってしまった失敗事例も含めてみていきましょう。

よくある終活の失敗例

終活は義務化された業務でもなければ、いつまでにやらないと罰金という規則があるわけでもありません。なので、間違って進めてしまうことはしかたがありません。

しかし失敗を知っていれば失敗を回避できることもあると思います。これまでの方の失敗事例を反面教師として参考にさせていただき、これから終活を行う方は失敗を回避していきましょう

遺言書とエンディングノートを同じものと勘違い

まずは本当にいちばん多い事例で、「遺言書とエンディングノート」の勘違いです。これは本当に多く後でトラブルになりやすい事例です。

終活初心者の方が見落としがちな罠の1つで「エンディングノート」に全部まとめればいいじゃん。と思っている方がかなり多いということです。

この問題の最大のネックは「遺言書の法的効力」を把握していないことです。遺言書とエンティグノートの違いは「法的効力があるかないか」です。

遺言書には法的効力があり、エンディングノートには法的効力がないので、遺産の分配を記述しても法的には認められません。よくあるのがエンディングノートに遺産分配の内訳を書き、その内訳が気に入らない家族の方が文句を訴えるが御本人が既に逝去していて家族間トラブルに発展するケースです。

遺産や遺言書を紛失

続いてもよくある終活の失敗例で「紛失事例」です。

一番なくしてはいけない、遺言書がない、あるいは捨ててしまって原本がないというケースです。そして遺産となる口座の通帳や資産になる家具などを捨ててしまうケースです。

これは高齢になるほど多くなる事例です。

クレカや銀行通帳などの保管場所が不明

そして資産でもあるクレジットカードや銀行通帳の保管場所がわからなくなることです。

よくあるケースが大事にしまっておいて、誰にもわからない場所に保管してしまうことです。保管して使わず数年経って本人もわからなくなるケースもあり、これでは本末転倒です。

御本人がご存命であればクレジットカードも通帳も再発行できますが、問題は本人が既に逝去しているケースです。そもそもクレジットカードや通帳があるかないかもわからない。

持っていたことはご家族も把握しているが保管場所について全く明記がないからどの銀行・どのクレジットカード会社に問い合わせていいかわからない状態という事例もあります。

いずれにしても資産として残すものは「分かる場所」に保管しておき保管場所などはエンディングノートに記載しておくのがよいでしょう。

なぜ個人での終活準備は失敗が多いのか

ここまでよくある終活の失敗事例を紹介してきましたが、これはあくまで終活の中でも相続や遺産整理の部分で氷山の一角部分です。

終活全体を見渡すと更に色々な課題があり、皆さん終活を進めていく上で困っていることが多くあります。その中でも最も困っているとの声が多いものを見ていきましょう。

何から始めていいかわからない

まず終活全体を進める上で最も声が多いのは「何から始めてよいかわからない」です。本当にこの声が多いです。

皆さん終活ってどんなことをイメージされますか?

よく聞くのが「とりあえず墓と葬儀と相続でしょ?」です。これは終活の50%程度くらいで残り半分もやるべきことがあります。

例えば御本人がなくなった後に誰が役所に「死亡届」を出しに行くのか、また火葬(埋葬)許可証の交付申請は誰が行い、誰がクレジットカードやサブスクリプション契約の停止、銀行口座の凍結、免許証・パスポート等の返納、介護保険料過誤納還付金の請求、健康保険の資格喪失などの手続きを行うのか。

これはあくまでまだ一部ですが、終活って生前もご依拠後も実は本当に多くのことをしなければならず本当に大変なのです。

なので、お困りの方はぜひ外部の専門家を頼っていただき、一度ご相談だけでもいただければと思います。

ゴールがわからない

こちらも終活の失敗事例として多く相談も多いのですが、「何をもって終活100%完了としていいかわからない」です。葬儀手配、お墓手配、相続準備色々とあり一応一通りは手配したけど「本当にこれで大丈夫?」「ぬけもれがないか不安」という声もあります。

終活のゴールは人によってバラバラです。環境や家族構成によってお墓の準備が必要なかったり、相続をするボリュームにも差があります。

なので周りの知人・友人に「終活ってどう終わらせたの?」と聞いても皆さんに最適な回答ではない可能性があります。

手続きが複雑過ぎて無理

もちろん一定数の方は「とりあえずやってみるか」という気持ちでまずご自身で始められる方もいます。

これ自体は全く問題なく、終始ご自身で進められて完結できればそれに越したことはありません。

しかし事務系の手続きはかなり大変です。生前整理もそうですが、どちらかというとご依拠後の事務手続きは時間も限られていることが多く、ご家族でお仕事をしている方が行うとなるとところどころでお休みを取る必要があります。

また亡くなった方の住所と手続きをする方の住所が離れている場合は亡くなった方の自治体市役所まで行く必要もあるのでさらに大変になります。

手続きの煩雑はもちろんですが、どちらかというとメンタル面で参ってしまうという方が多い印象です。

終活がめんどくさい

また声として多いのが「終活がめんどくさい」という声です。

これは相続をするご家族がいない、あるいはご家族と仲が悪い方に多い傾向があるお声です。終活自体になんとなくですが、「やることいっぱいあるな」という認識があり大変そうだからというので「必要性はわかってるけど、大変だから後回しにしている」という状況です。

そういった方はもう外部の専門家へ委託してしまったほうが早いです。

後回しにしてもメリットが全く無く、むしろ認知症や他の病気になるリスクがどんどん増していく一方なので、早めに依頼をしてしまい余生をゆっくり心配なく、ストレス無く過ごしてしまった方が人生が豊かになるのかと思います。

個人での終活準備で失敗しない人の事例

次に終活を失敗しない人の例を見ていきましょう。

ここで挙げられる方は周りの環境に助けられている方やご自身が終活を不要と判断されているケースが多いです。逆にいえばここで取り上げられた事例に当てはまらない方のほとんどは終活が必要ということです。

お墓が既に決まっている場合

既にお墓が決まっている方あ終活でのお墓の手配はもちろん不要になります。ただ、注意として終活=お墓の準備ではないです。終活はお墓の準備以外にも手配することが多くあります。

知人・友人に終活に詳しい人がいる場合

また終活を進める上で既に終活を全部終わらせた友人・知人がいるととても有利です。

進め方や気をつけるポイントなどアドバイスをもらいつつ進めることができるのではないでしょうか。

もちろん、その友人・知人とご自身がすべき終活が同じような内容であればいいですが家族構成や遺産、相続、お墓のご希望など色々なものが違うはずです。

そこは参考程度にはなりますが、終活自体はご自身で進めなくてはいけないことをご注意ください。

相続するもの(資産)が全くない場合

相続する資産が全くないという方も少ないと思いますが、そういった方は相続の手続きは不要になることがあります。

相続に関してはご家族や友人、お世話になった人や団体などどこにいくら相続するのかを考えるため結構たいへんです。それがないのであれば、終活を進める負担も少ないかもしれません。

【失敗しないために】終活での失敗やトラブルを事前に防ぐためには

ではこうまで多い終活関連の失敗・トラブルですが、どうしたら防ぎ予防できるでしょうか。

実はこれまでもご紹介してきたように終活を進めるに当たっての落とし穴や見落としがちなポイントがあります。そして終活を進める中でつまづくポイントがあるので、まずはきちんとそこを抑える。

やることリストの作成

まず終活失敗を防ぐポイントの1つ目はやることの「可視化」です。

頭で色々と考えても忘れてしまったり、考えがまとまらない場合があるのでぜひ紙に書き出してやることを整理しながら進めてもらえればと思います。

なので、まずはざっくばらんに書き出してみましょう。何を書いていいかわからないという方はエンディングノートを活用しましょう。

たいていのエンディングノートには書くべき項目が作成されているのでそのフォーマットに沿って分かる部分を書き出して何が不明なのかを把握してみるとわからないところが明らかにできると思います。

計画を立てる

そして計画を立てられる方はぜひ終活を進める計画を立ててみましょう。いつまでに何をどう進めるかを明確にすれば、いつ頃終活が完了できるかの目処も立つので途中で迷わず進める事ができると思います。

ここで注意なのが「計画倒れ」してしまうことです。つまり計画が遅れててしまい、そのまま何も進められなくなり、結果中途半端に終ってしまうということです。

これでは本末転倒でせっかくご自身で進めようと意気込んでいたのに、途中で断念してしまってはとてももったいないです。計画倒れしてしまってリカバリーできる方は残念ながら少なく、その時はぜひ専門家に相談して終活を完結できるようにしましょう。

いったん必要そうな準備だけしてみる

いずれにしてもまず動き出すということが大切になってきます。わからないことは専門家に聞いたり、知人・友人に聞けばいいのでご自身でわかるものから手を付けてみてはいかがでしょうか?

例えば一番簡単なのはデジタル遺産の整理です。持っているクレジットカードや銀行口座を整理しておきましょう。きっと基本は皆さんのお財布に入ってるものと貯蓄用でクローゼットに入っているもので別れると思います。

動き出してみて、「ここがわからない」「そういえばあれも準備が必要」というのがわかってくると思います。困ったら専門家は多くいるので、ご相談いただければと思います。

何がわからないのかを明確に

もし「何がわからないかもわからない状態」の場合は専門家へ頼ってしまったほうが絶対に楽です。

イチから紐解いて一緒に終活を進めてくれます。悩んでいる時間のほうがもったいないですし、ストレスかと思います。

家族や知人への相談

相談できる人としてご家族や知人・友人がいればぜひ相談をしてみましょう。ご家族や友人がサポートしてくれれば一人で悩むことも考え込むことも少なくなるかもしれません。

逆に友人・知人がまだ終活を始めていなかったとしても一緒に進めてみるというのもいいかもしれません。

専門家への相談をして漏れなく後悔なく

もしご家族や知人に相談できる人がいなくて、進め方がわからないという方は積極的に専門家を頼りましょう。

一人で進めることは確かにコストを抑えられますが、上記でも解説してきたように多くのつまづくポイントがあり、仮に仕事をしながら終活準備などをしていたら本当に大変です。

お一人で進めた結果、抜け漏れがあり相続や葬儀の手配がうまく出来なかったということになってはせっかく何十時間もかけて準備したのに本末転倒です。

まとめ

ここまでいかがだったでしょうか。

終活は一人で進めることの難しさがあります。事務手続きや相続の配分など進められそうと思いきやつまづく事が多く、結果途中で挫折してしまう方が多いです。

自分で進められる方はどんどん進めていきましょう

もちろんご自身で進められる方はどんどん進めてください。葬儀やお墓の見積もりの手配、見学、打ち合わせなどお時間がある方であればゆっくりと吟味しながら進める事ができると思います。

もし終活を丸投げしたいという方がいればぜひご相談ください!

しかし、もうめんどくさい、手続きが複雑過ぎてわからない、どうやって葬儀・お墓を選んでいいかわからないという方はぜひご相談ください。ゼロからご相談を承ります。

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