【ペットを守る終活】自分の死後にペットを守るために今できる5つのこと

ペットの終活って何?

ペットの終活ってみなさんはご存知でしたでしょうか?

知らないという方も多いと思います。ペットの終活というのは残される可能性があるペットのための終活になります。

人間と犬や猫とでは寿命が大きく異なります。犬や猫の平均寿命は約15年と言われていますが、人間は人生100年時代と言われるようになってきました。

となると動物との寿命には約6倍以上もの差があることになります。

なので、ペットの方が比較的早く寿命を迎えることの方が多いのが傾向となります。

しかし既にご高齢の方で飼われているペットの方が長生きする可能性があるという方は残されるペットのお世話も考えなくてはいけません。

それがペットの終活です。

飼い主が突然亡くなり餓死するペットも少なくない

既にご高齢の方でペットを飼われている方が突然体調を崩して入院や亡くなられてしまった場合、残されてしまうのはペットになります。

お家に定期的に他の方が来てくれたりすればよいのですが、飼い主が不在の間、ペットは残されることとなってしまいます。

普段与えられていた餌なども場合によっては突然止まってしまい、餓死してしまうペットも残念ながらいます。

そのような悲しい事にならないためにも、生前で元気がある時にいざという時に面倒を見てくれる引き継ぐ先は決めておきましょう。

本記事では引き継ぎ先の候補や引き継ぎの種類・方法などを解説しているのでぜひ最後までご覧いただければと思います。

【第一歩】まずは預け先の候補をとにかく増やすこと

まずペットの終活において真っ先に行いたいことがあります。

それはペットの預け先の候補を見立てることです。

家族、親族、親戚、隣人、ペット好きな友達など選択肢が自分の周りにいくつあるのかを把握しましょう。

候補は多ければ多いほどペットにも遺族にも良い

ペットの終活はご自身の就活と同じくらい大切なものです。

ご自身とずっといっしょに過ごしてきたペット(家族)のその後の人生なので、真剣に考える必要があります。

中にはご家族や親戚と疎遠の方もいると思います。

しかし血は繋がっていますし、大切な家族が残されてしまう可能性があるので、ぜひ預け先の候補としてご家族や親戚もいれてみてはいかがでしょうか。

他にも友人・知人でペット好きな方がいればぜひ預け先の候補に入れてみてください。

いずれにしてもご自身が体調不良などで倒れてしまったり、場合によっては急死されてしまった場合、その後のペットのお世話などはまず遺族の方に話がいきます。

遺族と話し合いがされていなかった場合、ペットは施設などに入ってしまう可能性があります。

その後のペットのQOL(生活の質)を真剣に考えて候補を見立てていただければと思います。

ペット終活で選択肢に入れるお世話になる施設

ご家族や友人・知人などに預けられればそれに越したことはありません。

しかし場合によっては難しいという方もいると思います。ここではペットの預け先としていくつかの選択肢をご紹介できればと思います。

個人・保護団体

まずは個人や保護団体についてです。個人で知り合いのペット好きがいるのであれば、その方に預けるという選択肢があります。

ペット好きで熱心な方に預けることがベストですが、そういった方は手一杯になりがちな傾向にあるため早めにご相談をすることをおすすめします。

保護団体についてはいろいろな団体があります。

ワンちゃんや猫ちゃんが中心にはなりますが、多くの保護団体があるので、預けるときは一度下見や預け先の方とお話をしてみましょう。

動物と暮らせる介護付き老人ホーム

ペットだけを預けるというより一緒に老人ホームへ入るのが一般的です。

しかしご自身が亡くなられたあともペットのお世話をしてくれるので、預け先に困ることはありません。

老犬・老猫ホーム

最後は老犬・老猫ホームです。

基本的には個人でのお世話が難しくなった場合に預けるのがこの老犬、老猫ホームの特徴です。

徐々に施設は増えていますが、ケージに入れっぱなしにするケースが増えており問題もあるのできちんと預け先の状況を見極めることが大事になってきます。

【第二歩】ペット終活で遺産を残す方法

まずはペットの預け先が決まったら次は遺産についてです。

人間の終活と同様にペットの終活においても遺産について考える必要があります。

実はペットへの遺産相続というのができることをご存知でしたでしょうか。

厳密にはペットには直接は無理なのですが、ペットを預ける方へ遺産を残すことはできます。

遺産を残す方法もいくつかあるので、こちらでご紹介していきます。

ご自身の終活と一緒にペットの終活も行うとよい

遺産の話となると第一の相続先がご家族になるので、まずご家族がいる方はご自身の終活と一緒にペットの終活を進めるとよいでしょう。

ペットに遺産を残すとしても預けるのはペット自身ではなく、ペットを預かってくれる方になります。

これからご紹介する遺産相続の中には遺産を預けてペットの餌やケア費用に当ててもらう場合は、遺産を相続させる条件としてペットのお世話をするといった方法などいくつかの相続方法がありますので、ぜひご一読していただき、ご自身の就活とペットの終活を合わせて進めていただければと思います。

信託で遺産を残す

まずは信託で遺産を残す方法についてです。

信託は財産を預けて託した人にペットのお世話を任せる方法になります。

様々なやり方が可能で、ペットを預かった受託者から施設に預けることもできますし、監視者などを設定もできます。

また生前から引き継ぐことも可能です。それこそ生前に既に飼い主が介護が必要になってしまった場合でも生前から預けることもできます。

信託の特徴はある程度ペットのお世話に強制力があることです。

しかしリスクもあり、信託金目当てで、ペットが生きているかのように偽装している事例も過去あり、信頼できる人を見つけることが何よりも大切になってきます。

遺言による負担付遺贈

次は遺言による負担付遺贈です。

「信託」との違いは生前か死後かという点です。

遺言による負担付遺贈は財産を残す代わりにペットのお世話をお願いするということです。

遺言書を残すことも可能です。

しかしこちらもやはりリスクとしては自分の死後のため、託したお金をペットのために使ってくれるかどうかです。

既に自分は亡くなってしまっているので本当にペットのためにお金を使ってくれているかどうかはわかりません。

やはり信頼できる人へ託すという点では信託と同じです。

またペットに少しでも良い暮らしをと高額なお金を託してしまうと、委託者と相続人との遺産トラブルに発展するケースもあるようです。

なので、委託する方と相続のご家族ときちんと話やいをした上で相続の手続きをしたほうがよいでしょう。

負担付死因贈与

最後は負担付死因贈与についてです。

こちらは何かをしてもらう代わりに自分が亡くなった後は財産を贈与する契約のことです。

ペット以外にも適応は可能な契約ですが、ここではペットについて解説していきます。

簡単に説明すると「条件付きの相続」ということになります。

通常の相続というのは相続をする側が、される側に一方的に遺産をあげるというものです。

しかし負担付死因贈与というのは遺産を相続する代わりに、何か条件をつけるというものです。

なので、シンプルに言うと「お金相続してあげるから私のペットのお世話を私が死んだあともやってね」というものです。

トレードオフのように聞こえますが、こちらも大切なペットに天珠を全うしてもらうための、大切な引継ぎになります。

こちらも上記2つの方法と同じですが、相続する方にきちんと納得をしてもらってから遺言書などの手続きを行うことが大事になってきます。

ペット終活でぜひ実施したいこと

ペット終活は自分がなくなった後の遺産相続やケアしてくれる方を探すことだけではありません。

生前に準備できることはたくさんありますが意外と実施されていない方のほうが多いように見受けられます。

ですので、ここでは生前に準備できることをいくつかご紹介したいと思います。

ペットイベントへの参加&コミュニティ作り

ペットのイベントなどに参加されたことがある方はいらっしゃいますでしょうか。

ワンちゃんを飼っている方は一緒に参加するイベントがあったり、お散歩をしている間に仲良くなるなどして、犬好きの方通しの繋がりや地域のコミュニティが生まれたりします。

まだ参加されたことがないという方はぜひ参加を検討してみてはいかがでしょうか。

全国の色々な場所で定期的に開催していますし、交流会もあるイベントもあります。

お互いに共通の好きなもの(ペット)が明確なイベントではあるので、話題に困ることは少なそうです。ぜひ参加して交流をしてみてはいかがでしょうか。

インスタ・ツイッターなどのSNSはぜひ積極的に

こちらもまだ始めていない方はぜひ、始めてみてください。

インスタグラム、ツイッター、tiktokなんでもOKです。既に始められている方は大丈夫ですが、まだ始めていない方はアカウントを3分程度で作成できます。

実際に引き取り手や保護先をインスタグラムやツイッターで探される方はとても多いです。

フォロワーの方やハッシュタグなどを駆使して探すことが一般的ですが、この際にフォロワーが多いに越したことはありません。

とはいえすぐにフォロワーを集めるのは難しいので、まずは気軽な投稿から始めてみましょう。

いざという時に、SNSを更新しているととても役に立ちます。

ペット終活のまとめ

最終的な総括ですが、結論人間関係がとても大切になってきます。

やはりペットの終活で一番困るのが預け先です。

ご家族が預かってくれるのであればそれで良いですが、マンションやアパートはペットNGのところもありますし、もし動物にアレルギーをお持ちの場合やお忙しくお世話ができないなど困りごとは多岐にわたります。

そういった際の選択肢として人間関係を広げておくことによって預け先の候補が見つかるかもしれません。

上記でご紹介した、ペットイベントやインスタグラム・ツイッターなどのSNSを通じてぜひ色々な方と繋がりをもってみてはいかがでしょうか。

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