そもそも終活ってなに?
本記事では「終活とは」「本当の終活」「終活の進め方と注意点」「終活のやることリスト」に焦点を当てて解説していきます。
皆さんに一つ質問です。「終活とはなんでしょうか?」。
よく返ってくる答えは「葬儀の準備でしょ?」「遺産トラブルにならないように家族に説明しておくこと」や「人生の後始末」などと答えが返ってきます。
たしかにいずれもその通りではありますが、正解に近いだけで、本当の正解ではありません。ではいったい何が正解なのでしょうか?説明します。
したいことを実現するのが終活です
先に答えを見出しに書いてしまいましたが、終活とは「残りの人生でしたいことを実現すること」です。
こう答えると皆さんは「え?」「何言ってるの」と言います。
皆さんの中の終活という概念は「終活って夏休みの宿題みたいなもの」という考えが根底にあるのかと思います。
しかし本当の終活はそうではありません。
本当の終活とは
本当の終活とは「人生設計」と考えています。
終活は人生の終え方を決めるもので確かに終え方を決める中の過程で葬儀の準備やお墓、相続の準備をします。
しかしそれは皆さんが逝去した後に家族や周りの方に迷惑がかからないようにするだけであって、ただのタスクです。
本当の終活は相続や葬儀の準備をした後に「残りの人生をどこまで満足させるか」になります。
つまり葬儀や相続の準備をした後にどう人生を楽しむのかを考えることが重要なのです。
こう言うと「残りの人生も少ないし楽しむことなんてないよ」「お金もないし、趣味もないから楽しむことなんてない」と返ってきます。しかしこう思う方こそ、ぜひ終活をしていただきたいです!次で解説しています。
もう我慢する必要はない
終活は「残りの人生をいかに楽しむか」と言われても確かにお金もない、友だちもいないなど色々とネガティブな要素があると思います。
しかし、皆さんこれまで我慢してきたことありませんか?「お金がないからこれができなかった」「夫のストレスに耐えて私は頑張ってきた」「40歳の時に踏ん張ったから今の自分がある」などこれまで生きてきた人生は皆さんが頑張ったからこそのものです。
人生の中で辛かったこと、大変だったこと、たくさんあると思います。
だからこそ最後くらい報われても良くないですか?自分の好きなことくらいやってもよくないですか?私はそう思います。
この人生の主役は皆さんでありあなたです。
最後くらいご自身の好きなこと、これまでやってみたかったけど出来なかったことをしてみませんか?
終活の進め方と注意点
では実際に終活の進め方について解説していきます。
この後も詳しく解説していきますが、終活の一番大事なことからお伝えするとそれは「ゴール設定」です。
終活は本当に十人十色で人によって全く異なります。
相続が必要な人もいれば、逆にいらない方もいますし、お墓の準備が必要な方もいれば、不要な方もいます。
なのでそれぞれに合ったゴールを設定する必要があります。
逆に必要もないことをとりあえず業者任せにして、払う必要のないお金を多く払ってしまっている方もいるので、お気をつけください。
終活のゴール設定
では終活のゴール設定について解説します。
終活のゴール設定とは「自分が何を準備する必要があるのか」をまず考えることです。
大きなカテゴリーで言えば「葬儀」「相続」「お墓」「介護」などです。
まだ具体的に「不動産の相続を誰にしようか」などは考えなくて大丈夫です。まずは何が必要かを「整理」するところから始めましょう。
これを整理することで「ゴール(やるべきこと)」が見えてきます。
実際にやること(何を準備すべきなのかなどの具体的なアクション)については後でかなり詳しく解説していきます。
【注意点】終活がうまくいかない人
逆に終活がうまくいかない人、途中で投げ出してしまう人はどんな人なのでしょうか?
それはゴール設定がきちんと出来ない方です。つまり何をすれば終わりなのか、問題ない状態なのか、それがきちんと理解・把握出来ていない方は後々トラブルになったり、家族がご逝去した方の借金を返済させられるといった事態になるケースがあります。
なので、きちんと何をすべきなのかを明確にして終活を始めることが重要です。
多くの方は自分が何をすべきかわからない
先程、ゴール設定が大事という話をしましたが、実際に「終活を始めたいけど何から始めたらいいかわからない」という声は多くあります。
なので、本記事ではやることリストを作成して、皆さんがやることに迷わないようにレールを敷いております。
皆さんはこのレールによって歩いていただき、自分に合った駅で下車していただければと思います。
終活の第一歩はやりたいことプランニングシートを作ろう
ではいよいよ具体的な終活の準備を始めていきましょう。
大事なこととして「ゴール設定」とお伝えしましたが、ぜひ終活を終えたあとのことも考えてみてください。
具体的にはこれからをどう生きたいか、どう人生を過ごしたいかです。
例えばですが、皆さん母親からご飯を作ってもらったことがあると思います。
好きなお肉もテーブルに並んでいれば、嫌いな野菜も並んでいたと思います。好きなものから食べるか嫌いなものから食べるかは人それぞれですが、終活の場合はまず葬儀や相続の準備(嫌いなもの)から終えてしまい、その後の楽しいこと・したいこと(好きなもの)に最大限時間を使うという流れになります。
を明確にすることで残りの人生で何ができるか・何をしたいかが見えてきます。
終活はネガティブなことではなく、したいことを実現するために行う準備
終活と聞くと「ものを捨てたり」「遺産相続トラブルを避けるために遺言書を書いたり」など大変なイメージが先行していませんか?
確かにそういった終活の負のイメージはあるかもしれません。
しかし実は終活というのは生きている内に人生の整理をして残りの人生を気持ちよく満了させるために行うものです。
こう聞くと少しはポジティブに聞こえませんか?
そして、なかなか自分の人生の終点と向き合えない方もいると思います。しかし悲しいことかもしれませんが人間だけではなく、全生物共通でいつかは終わりが来ます。
できることは今生きている時間を最大限満足させることかと思います。
なので、ぜひ終活をネガティブと捉えず、「良い人生だった」と言えるための準備だとお考えください。
まずどんな終活から始めればいいの?(タスク手順)
終活と一言に言っても色々な準備が必要になります。
葬儀や介護の有無、資産の整理や医療の必要性などなどこれ以外にも数え切れないくらいの準備があります。しかしこの記事をご覧いただくことで、約8割程度の終活準備を把握することができるのでぜひご覧いただければと思います。
困ったら誰かに相談しましょう(大前提)
身内に相談できる人間がいなければ、我々へのお問い合わせでも問題ありません。一人で考え込まず、ぜひ一言お声掛けいただければと思います。
①荷物の可視化
「まず何から始めたらいいの?」と思っている方。ご安心ください。
本記事をきちんと最後まで読めば終活で準備すべきことの約8割前後は解決します。
なので、まず終活において何から手をつけていいかわからない方は「荷物の可視化・見える化」から始めてみてはいかがでしょう。
まずは「そもそもどんなものを持っているか」を把握することでいるものといらないものを分けることができます。
なので、可視化・見える化をして持ち物を把握しましょう。
きっと「これ懐かしい」というものが押入れや倉庫から出てくる方もいると思います。
押し入れや引き出しなどのものを可視化・見える化
まずは目に見える範囲のものから始めてみてはいかがでしょうか。
「これは捨てる」とか「この品は誰に相続しよう」など難しいことは考えず、まず自分自身がどんなものを持っているのかを確認してみましょう!
もしご自身でできない場合は、親族あるいは友人知人に手伝ってもらうことも一つの手です。
親や配偶者のものを片付けるときはきちんと話し合いが大切
仮にご自身のご両親の終活に協力するという場合は注意が必要です。
勝手に片付けたり捨てたりしたら喧嘩などのトラブルに発展します。
特によくある例が「お父さん/お母さんのためを思って」。これがNGです。大切なものはいくら息子、娘とはいえ勝手にいじられるのは誰でも抵抗があるものです。両親の終活をお手伝いする場合は、大変かもしれませんが都度確認をしたほうがよいでしょう。
そしてご自身が終活を行う当事者の場合は、ぜひ積極的にご本人が動きましょう。
②荷物の整理・断捨離・売却
荷物の可視化・見える化が終わったら次は荷物の整理をしましょう。
上記では「とりあえず私ってどんな物持ってるんだっけ?」を把握できればOKでした。
ここからはいよいよ「整理」に入ります。
つまり「いるもの・いらないモノ」の仕分けです。当然断捨離して捨てるものも出てきます。
「これは思い出の品なのよね」というものもあったと思います。しかし空の上にはどんな荷物も持ってはいけません。しかし思い出は一緒に持っていけると思うので、ぜひ振り返りをしながら整理してみてください
荷物は今すぐ捨てる必要はない
荷物の整理をしなくてはいけませんが、場合によっては今すぐ捨てる必要がないものもあります。
親族や周りの方の協力は必要にはなりますが、旅立ってから捨ててもらう手筈をしておいても大丈夫です。
中には名残惜しい持ち物もあると思います。
死後の親族の方の負担がかからない程度に協力をしてもらいつつ大切な品を最後まで手元においておけることはとても幸せですね。
(こんな場合どうしたらいい?)実家の親が思い出の品を捨てたがりません
一部、終活を行うのがご両親の方向けにQ&Aを設けておきます。最初の荷物整理で一番のハードルは「捨てられるものがない」「全部大切な思い出」となってしまうことです。
子供の頃のプレゼントや記念に取った品など。御本人にとって大切なものはたくさんあります。しかしご両親がなくなった後、いずれにしても大半のものは取捨選択をしなければなりません。御本人は捨てたくないと思いますが、ご子息としては生前に整理してほしいと、意見が対立することはよくあることです。
大事なのは感情的ではなく、建設的に話し合い、語り合うこと。
説得するのではなく、理解をしてあげて、そして理解をしてもらうことです。怒って説得しても余計に関係が悪くなるだけです。
亡くなった後に思い出の品は天国に持ってはいけません。残しておきたいならコンパクトにして整理するとか、データ保管にしておくなどご子息が困らない形を模索してみるなど、意見交換をしながら進めてみてはいかがでしょうか。
③資産の相続準備
上記で整理したものをいよいよ相続するタイミングがやってきました。
つまり自分の資産や持ち物を誰かに引き継がせるということです。
ただ、相続というのは生前にきちんと済ませておくことがとても重要になってきます。
大前提は死後にトラブルにならないために
なぜなら死後に相続の話をする時に、持ち主は旅立ってしまっているので、会話もできないですし、不明瞭なことがあっても本人しか知らなければ真相がわからなくなってしまうからです。
なので、トラブルを回避する意味でも生前の相続はとても重要になってきます。
④資産・財産の整理
そして資産・財産の整理をしましょう。
荷物の整理をした時と同様にここでは「資産・財産」に該当するものを整理していきます。
例えば、ロレックスの時計や、高価な壺、ダイヤ、株式、不動産などなど色々なものがあります。
ここでのゴールはとにかく「資産として相続できそうなものが全部でどのくらいあるのか」を把握することです。
まずは整理することが一旦のゴール
誰に相続するかはまだ一旦大丈夫です。ただ相続する資産が30個あるのか、50個あるのか、100万円分あるのか1,000万円分あるのかで後々やる相続の内容が変わりますので、まずは把握をきちんとしましょう。
⑤デジタル資産の整理も忘れずに
そしてデジタル資産の整理も合わせてしましょう。デジタル資産とはサブスクリプションの契約やスマホのパスワードなどが該当します。
これらもまず自分がどんなサービスを使ったり契約しているかを把握するところから始めましょう。
共有できる場所に残すか解約をしておくのがおすすめ
可視化が終わったら、整理ですね。既にあまり使っていなく、今後も使う見込みがないものがあれば解約してしまうというのも一つの手です。
なぜならサブスクリプション系サービスは死亡と同時に解約手続きがされるわけではなく、死後も手続きをしなければそのまま契約が続き料金が発生してしまうからです。
なので、まず今後も使うか使わないかを決めてもらい、使わない場合は解約してしまいましょう。
使う場合は紙のメモや身内などと共有できるアプリなどを使いましょう。
銀行口座はなるべく一つに絞っておく
複数の銀行口座があると遺族が凍結させる手続きがかなり大変になってしまいます。
家族にお金を残したいと思っている方はできるだけ口座を一つに絞りましょう。
特にネット銀行は通帳もないので、分かりづらいケースが多いです。
ちなみに10年以上休眠された口座は公益機関へ寄付されることになります。
⑥交友関係の整理
これまで、資産・財産・デジタル資産の可視化や整理のお話をしてきましたが、交友関係の整理も大切な終活の1つです。
この整理が後に紹介する「もしもの場合の連絡人」や「遺言書の作成」に繋がってきますので、とても大事になります。
しかしこの交友関係の整理をきちんとする方は実は多くありません。
頼れる友人・知人は特に「おひとりさま」にとってはとても大切です。もし見当たらないという方は税理士や、行政書士なども
貸し借りなどがないか確認を
こちらは懸念事項になります。
稀に友人・知人と金銭の貸し借りをしたまま旅立ってしまわれる方もいます。
そうなると死後、そのやり取りを親族の方が対応することになりますが、これがトラブルになるケースとしてあります。
親族の方も真相がわからないまま対応しなければいけないので、とても大変になってしまいます。
⑦もしもの場合の連絡人
続いては「もしもの場合の連絡人」になります。
これは終活をしている御本人に入院・怪我などが起きた場合に、連絡できる連絡先になります。
これはスマホに保存しておくより紙で保存しておくほうが良いです。
なぜならこの連絡先を見るのはあなた御本人というより周りの方になるからです。
あなたが持っているスマホのパスワードがわからなかったり、使えない場合、全く意味がなくなってしまいます。
なので、紙に書いてカバンなどに入れておくか家のわかる場所においておくのがよいでしょう。
緊急連絡先リストがあると良いよい
しかし、周りに身内や親族がいない方もいると思います。
この場合はご自身で探す必要があり、事前に準備しておく必要があります。終活系サービスを行っている事業者やNPO法人などが身元保証人を提供しているケースが有るのでご自身にあったサービスを事前にリサーチしておきましょう。
⑧相談できる人の確保
もしもの場合の連絡先とやや重複するかもしれませんが、可能なら親族以外にも相談できる方を探しておくというのも終活をする上で大事になります。
親族以外にも相談できる人を見つけておくのがベスト
もしもの場合の連絡先は自分になにか(事故や怪我)があった場合の連絡先が近しいですが、必ずしも親族の方に相談できるかかというとそうではありません。
特に遺産のトラブルなどや相続に関しては時には第三者の客観的な意見が必要なこともあります。
知り合いがいないという方はNPOや自治体のサービスがあるので、ぜひ相談先を見つけてひとりで抱え込まないようにしましょう。
⑨相続人の選定
次はいよいよ相続人の選定になります。
相続をすると言ってもやることはたくさんあります。そこでまず「相続人の選定」という一番大事な事項について解説します。
本記事でも詳しく解説していますが、より詳しい内容を別記事でご紹介いたします。
そもそも相続人とは?
相続人とは、亡くなった人の財産を受け継ぐことができる人のことです。
相続には順位があり、法律で定められた順位に従って相続人が決まっています(これを法定相続人といいます)。
ただし、遺言書がある場合は、遺言書の内容に従って相続人が決定されます。
相続の順位
法定相続人の順位は、以下の通りです。
配偶者 子ども 孫 父母 兄弟姉妹 祖父母 配偶者や子どもがいない場合は、順位が下の相続人が相続することになります。
相続人の選定方法
相続人の選定方法は、遺言書がある場合とない場合で異なります。
遺言書がある場合 遺言書がある場合は、遺言書に従って相続人が決定されます。
遺言書には、どのように財産を分割するかを明記することができます。
ただし、法定相続人がいる場合は、遺言書によってもその順位は変更できません。
遺言書がない場合 遺言書がない場合は、法定相続人の順位に従って相続人が決定されます。
法定相続人の中で複数いる場合は、順位の上位の相続人から順に相続することになります。
例えば、配偶者がいる場合は、配偶者が最初に相続し、子どもがいる場合は、配偶者と子どもが相続することになります。
10.資産の相続
相続人が決定したら次はいよいよ資産の相続です。
上記の内容で相続人に該当する方がご自身の家系の中でわかったかと思います。
ここでのゴールは「誰に何をどのくらい相続するのか」を決めることです。
そして相続の仕方は色々とありますが、いずれにしても「遺言書」を書くことが最重要となります。
資産相続の方法
相続する場合は、遺言書として残しておきましょう。
生前にご子息に「息子には100万円、娘には50万円相続する」と事前に伝えてあっても遺言書をきちんと書きましょう。
なぜなら「絶対に揉めるから」です。生前に納得していたとしても揉める可能性は0ではありません。
遺言書をきちんと書きましょう。
遺言書の書き方についてはこの後の章で解説しています。
11.葬儀の希望や要望のまとめ
続いては葬儀についてです。葬儀をどうするのかを生前に整理しておくことも終活の1つです。
逆に葬儀の内容を決めておかず、亡くなってしまうとご家族は葬儀の手配に追われて大変なことになります。
残された家族が働かれているのであれば、仕事を長く休まなくてはいけませんし、葬儀を一度もしたことがなければ勝手が分からず大変です。
なのでできれば「生前」に準備をしておきましょう。
葬儀の種類
葬儀は規模や人数によって大きく変わります。
もし人を呼ぶ場合は誰を呼ぶのかを事前にリストアップしておくことをおすすめします。
これだけでも後で手続きをする家族は大変助かると思います。
葬儀の種類は色々ありますが、最近は人間関係の希薄化や予算の抑制、縮小により小規模で行う葬儀が主流になっているようです。
宗教についての把握
また宗教についても把握しておく必要があります。
日本の葬儀では8割程度が仏教式でありますが、キリスト教式や神式とも葬儀の作法が異なります。
宗教などはご子息の方も把握していないこともあります。なので、やはりなるべく葬儀はご自身で手配するようにしましょう。
12.お墓の選定
次はお墓の選定です。
お墓選びも終活の中でも大事な作業の一つになります。
こちらも生前に終活をしておくと、残される遺族、親族は大変助かり負担が減るのでぜひ生前の実施を進めて行ければと思います。
まずは継承者の意見を必ず聞く
そもそもお墓とはどんなものでしょうか?
家族や友人知人が赴いてお祈りしたりする場所です。
なので、まずは継承される方の意見を聞くことが大切になってきます。お墓を新たに建てるにしても、既にあるお墓に入るにしても訪れたり、お墓の管理をするのは残された方々になります。
希望するお墓を決めておこう
お墓に関しても様々な選択肢があります。
既に代々受け継がれているお墓があるのであれば、そこに入るという選択肢もありますし、お墓がないのであれば海に骨を撒く海洋葬や樹の下に埋める樹木葬という選択肢もあります。
これもご家族の意見をきちんと聞いて、どうするかを決めることをおすすめします。
いずれにしても残された親族の方が行ってくれるものになります。
最近では管理が不要で、比較的安価か樹木葬が人気のようです。
生前にお墓を選ぶことで節税対策にもなる
知らない方がかなり多いのですが、実はお墓の権利や墓石は、相続税の非課税対象になります。
ですので生前にお金を払って準備しておけば、その分に相続税はかかりません。
これは相続をする遺族の方にとっても助かることですので、事前にお墓の選定と支払いを済ませておくことをオススメします。
13.家系図の必要性
次は家系図についてです。これも準備している方は少ない傾向ではありますが、準備しておくに越したことはありません。
遺族にとって家系図は相続手続きに役立つ
家系図のメリットの1つですが、遺族が相続の手続きをするときにとても役に立ちます。
ご自身が亡くなった後、残された遺族は遺産の相続手続きをする必要があります。
その際に相続人を確定させるために、家族・親族を把握するのにとても役に立ち、遺族の作業負担がかなり軽減されます。
遺言作成にも貢献
また遺言作成にも家系図は役に立ちます。
親族がそこまで多くない方は相続する人数が少ないので、負担は少ないかもしれませんが、親族が多い方は相続人の対象範囲が広くなるので、家系図はあったほうが人目で自分と親族の関係が把握できるので遺言書をまとめやすくなります。
なので終活をされる方はぜひ家系図を作成してみてください。
区役所・市役所へ行けば戸籍謄本を発行できるので、そこで把握することができます。本籍が遠い方も今は郵送で取り寄せができるので、ぜひ行ってみてください。
自分の人生の見つめ直しにも使える
家系図を普段から見たことあるという方はそこまで多くないと思います。
終活はなにも遺産の相続をすることだけではありません。
自分の人生を見つめ直し、どんな家族、親族がいるのかを振り返ることも終活の一つです。ご自身の人生の振り返りにもぜひ活用できるかと思います。
14.エンディングノートの作成
次はエンディングノートの作成についてです。これは終活を始める方にはぜひ記入してほしいものとなるので、ぜひ理解をしておくとよいものになります。
エンディングノートと遺言書の違い
エンディングノートについての書き方やサンプルなどは別の記事で詳細をお伝えしますが、まずエンディングノートは遺言書と異なり、法的な効力はありません。
なので、誰に何をいくらくらい相続をするのかを明確にしたい場合は遺言書を書きましょう。
エンディングノートはあくまで遺言書に書ききれない大切な人に対するメッセージなどを書くためのものになり、遺言書とは役割が全くちがいます。
15.遺言書の作成
上記ではエンディングノートと遺言書の違いについて簡単にではありますが、解説しました。
遺言書は法的に効力があり遺産を誰にどのくらい相続するかを明確に明記したものになります。終活の根幹となる重要な要素となる作業になります。
遺言書の種類
遺言書については別記事で詳しく解説しますが、「ご自身で記入」「司法書士や弁護士に作成を依頼」「公証役場で記入」など様々な選択肢があります。
いずれにしても、内容についてはご自身で考える必要があります。
16.税金・節税対策
次は相続のお金に関する事項です。
相続をするにあたって、相続をする人や資産などは決めると思いますが、同時に相続にも税金がかかってきます。
中には相続したはいいものの、税金を多く取られて結果赤字になってしまったなんて人もいます。
なので、ここでは税金に関しての正しい知識を身に着けておければと思います。
まずはどんな資産に税金が発生するのかを把握
相続税と聞くと、「え?いくら持っていかれるの?」「そんなお金ないよ」と遺族の方は思うかもしれません。
まず相続税は基礎控除額以上の遺産を受け取る場合に発生します。
なので、相続をする人すべてが相続税の対象にはなりません。あくまで一般例ですが、相続税がかかる人は約12人に1人。
つまり全体の8%程度といわれています。
相続税の基準は3600万円
相続税の基礎控除額は条件によって変動しますが、基本的には3,600万円が最低金額となっています。
なので、、相続する資産の合計金額が「3,600万円以下」の場合、相続税は発生しません。
相続税がかかる基準は3,600万円以上と覚えておくとよいかもしれません。なので、不動産などを持っていない場合は基本は相続税がかかる可能性は低くなります。
不動産を持っている場合でも、土地の評価基準があるので参考にしながら基準の金額を超えるかどうかを見極める必要があります。
17.終活が一段落したらやりたいことを実現しよう
これまで遺産の相続やエンディングノート、税金対策など様々な終活に関する内容をお伝えしてきました。
終活を始める前のイメージがついた方やこれから準備する方もいると思います。
終活とは自分自身の整理をつけることなので、なにも相続することだけではありません。
あなたの残りの人生を考えるのも終活の1つです。
なので、ある程度相続や遺族への連絡・手続きが済んだら次はあなたのやりたいことに時間を使ってみませんか?
(サンプルあり)人生のプランニングシートを作成してみよう
具体的には残りの人生でやりたいことを書き出してみましょう。なんでもOKです。
海外に住みたい、本を沢山読みたい、映画を沢山みたい、旅行に行きたいなどなど、色々あると思います。
ここで大事なのは「残りの人生でそんなのやるの無理でしょ」と思わないことです。
無理と決めてしまった時点で無理になってしまいます。
なので、まずはやりたいことを色々と書き出してみて、次に「これやりたい」「これならできそうかも」というものをより具体的にしていけばOKです。
あなたの人生はあなただけのものです。
人生の終焉を迎える準備を終活を通じて実施したので、残りの人生を少しでも楽しく有意義なものにしてみませんか?
18.老後の資金の確保・将来の見通し
この前の見出しで「終活が一段落したらやりたいことを実現しよう」という内容を書かせていただきました。
具体的にやりたいことが決まったら、残りの人生でやりたいことにお金を使ってみませんか?
今まで旦那様や奥様、あるいはお子さまのためにお金を使っていた方も多いと思います。
残りの人生はぜひご自身のためにお金を使ってみませんか。
生活資金とは別に余剰資金を確保
これまでの終活を経て、誰にいくら遺産、資産を残すのかをある程度明確化できたのかと思います。
なので、取っておくべきお金などは把握できたので、余ったお金をぜひご自身のために使ってみましょう。
もちろん生活資金もあるので、毎月いくら掛かるのかだったり、予備のお金などは貯蓄しておく必要はありますが、ぜひ少しでも余力があるなら残りの人生で新しいことを始めてみてはいかがでしょうか。
終活後に始めた新しいこと
これまで終活を実施されてきて、残りの人生でやりたいことを洗い出してみたら、色々とやりたいことがでてきたという方は多くいらっしゃいます。ここでは定年を迎えて新しいことを始めたという方の例を見ていければと思います。
旅行
まずいちばん人気なのは「旅行」です。それこそ一生に一度は行ってみたいと人気が高い「ハワイ」や日本から飛行で約4時間ほどの「グアム」。国内では「沖縄」などが人気です。これまで行ったことがなかったり、行ってみたかったけど、忙しかったりで行けなかった場所などはありませんか?
家庭菜園
家庭菜園はご高齢の方であまり体力はないけど、新しい趣味を持ちたいという方に人気の趣味になります。ホームセンターなどで土や野菜の種を買ってきて自宅の敷地で育てるものになります。毎日すくすくと育ってくれるので、次の日が楽しみになったり、収穫のタイミングが楽しみという声が多くあります。
ペットを飼う
ペットを長年買いたいと思っていても忙しくて飼えなかったという方も多くおり、人生の中で一度は飼ってみたいという方も多いです。
ワンちゃんや猫ちゃんは人生のパートナーとしてとても人気があり親しみもあります。
飼う覚悟と余力がある方はぜひ検討してみてはいかがでしょうか。しかし、人間とペットの寿命は大きくかけ離れていることが多いです。
もしご自身になにかあってペットが放置されないようにすることだけご留意ください。ペットは自分で家の鍵を開閉することもできなければ、110番、119番へ電話することもできません。
預け先の確保や、もしもの時に保護先などは絶対に確保しておくようお願いいたします。
これは当ブログの管理人からのお願いでもございます。
19.将来の住まい
こちらも終活の一環で、将来をどこで暮らすのかという終活です。
既に持ち家をお持ちの方も多いとは思いますが、最近では老後に海外移住をするというケースも少なくありません。
実家を相続して海外移住をするケース
こちらは終活を済ませて、海外へ移住をされた方のケースになります。
もともと海外旅行へ多く行っており、将来は海外に住みたいという方でした。
移住先は人気が高いマレーシアのペナン島です。日本人も多く在住しており、日本と比べて物価は1/3程度。
日本で言うタワマンの高層階に家賃9万円程度で2LDKの部屋に住めたりするなどで移住先としても人気が高いです。
日本食も多く売っていたり、多少生活環境は異なりますが、移り住む方もいるようです。
20.ペットのこと
こちらはペットを飼っている方向けになります。
ペットにもペットの終活というのがあることをご存じでしょうか。
ペットの終活って何?
ペットの終活はご自身が亡くなられたときに、残されたペットの預け先やペットに対しての資産を残しておく手続きなどをすることが該当します。
意外と知らない方は多いですが、ペットに対してもきちんと相続をすることができます。
方法はいくつかあり、詳しくは別の記事で解説しますが、「信託」「遺言による負担付遺贈」「負担付死因贈与」などの選択肢があります。
いずれにしてもペットを飼われている方はご自身の終活と同時にペットの終活も考える必要があることを覚えておいてください。
まとめ
いかがだったでしょうか?ご自身のゴールが少しでも見えましたでしょうか?
もし「よくわからない」「アドバイスがほしい」というお声があればぜひお問い合わせをいただけると幸いです。
弊社がマンツーマンでレクチャーをさせていただきます。
最後に繰り返しになりますが、「終活とは人生設計であり作業ではありません」。
葬儀の準備や相続の手配はプロセスに過ぎず、本当の終活はその後に何をするのか、人生をどう楽しむのかです。
ぜひ、覚えておいてください。
やっておかないと残された家族に迷惑がかかります (遠縁でも)
終活は生前に実施しておかないと本当に家族に迷惑がかかってしまいます。
実際に遠縁の方で亡くなった後に借金が発覚していとこまで請求が行ったという例があります。
皆さんも終活はお早めに始めてみてください。ご不明な点やわからないことがあればぜひお問い合わせやコメントでお知らせください
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